拡大する写真・図版「ガンダムベース東京」に展示されている、1980年代初頭のガンプラブーム時の製品群。現在も現役の商品だ=東京・お台場

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 アニメ「機動戦士ガンダム」シリーズに登場する「モビルスーツ」をプラモデル化し続ける「ガンプラ」。40周年を迎え、出荷数の累計は5億個を超えた。ガンプラを一過性のブームに終わらせず、クール・ジャパンを代表するプロダクツにまで育て上げたのが製造・販売元の「バンダイスピリッツホビー事業部」だ。同事業部の何がすごいのか。かつてバンダイの人事部に在籍し、ビジネス書「僕たちはガンダムのジムである」(2012年)の著者でもある働き方評論家・常見陽平さんが、彼らの狂気にも近い常識外れの“熱さ”について語り尽くした。

拡大する写真・図版常見陽平(つねみ・ようへい)1974年生まれ。リクルート、バンダイなどを経て現在は千葉商科大国際教養学部専任講師。著書に「なぜ、残業はなくならないのか」「僕たちは育児のモヤモヤをもっと語っていいと思う」。

ホビー事業部は「ホワイトベース」

――常見さんは2005~09年にバンダイの人事部で働いていました。その目からみて、ホビー事業部はどんな部署でしたか。

 「バンダイの中でも特に仕事に厳しく熱さのある部署で、『仕事の鬼』も多かった。現在、ガンダムチームのアシスタントマネジャーを務める狩野義弘さんはその典型です。社内ではホビー事業部のことを『体育会』とか『軍隊』とか呼ぶ人も少なくなかった。若手がどんどん抜擢されて活躍しているところも含めて、『機動戦士ガンダム』で主人公のアムロたちが乗り組む軍艦『ホワイトベース』みたいな印象です」

 「だけど、人事担当にとってホビー事業部は、すごく信頼できてありがたい部署でした。学生向けの会社説明会でも、膨大な資料やサンプルを準備して、ガンプラのさまざまなチャレンジについて熱く語ってくれた」

拡大する写真・図版ガンプラ最初期の製品「1/144 シャア専用ザク」の設計図。多くのガンプラを手がけ、後に「ザク松」との異名をとる村松正敏氏が設計した=静岡市のバンダイホビーセンター

 「接着剤なしで組み上げられる『スナップフィット』。部品のプラスチックを細かく色分けして塗装しなくても劇中通りの仕上がりにできる多色成形。ハイグレード(HG)、マスターグレード(MG)、パーフェクトグレード(PG)、リアルグレード(RG)というユーザーのスキルや嗜好(しこう)に合わせたきめ細かいシリーズ展開――。

 物づくりの楽しさ、厳しさを語ってくれて、優秀な学生を採用する上で大きな助けとなりました。本当に感謝しかない。僕自身も、彼らがいかにガンプラを愛し、こだわっているかということを肌で感じられて、うれしかったです」

■記念の100体目に「ナマズガ…

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