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 埼玉県伊奈町で低栄養状態の長女(当時4)を放置して死亡させたとして両親が保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された事件で、両親が長女の下半身に強い力を加えたために長女の腰が曲がり、「元に戻すため」として背中に重さ約3キロのダンベルを乗せるなどしていたことが、捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者によると、父の岩井悠樹(30)、母の真純(28)両容疑者は逮捕前の任意聴取で、長女心(こころ)ちゃんについて「トイレがうまくできずにいらいらして暴行した」などと供述。心ちゃんの下半身を拭くために無理やり両足を広げるなどしたこともあったという。

 県警は、この繰り返しで心ちゃんの腰が曲がったとみており、両容疑者は心ちゃんが死亡した2017年12月21日の数日前、くの字に曲がった腰をまっすぐにするために心ちゃんをうつぶせの姿勢にし、背中にダンベルを置いたと説明したという。心ちゃんは腰だけでなく足も痛め、歩行が困難になっていたという。死亡した際、体には数十カ所のあざがあった。

 伊奈町によると、「子どもが雨の中で立たされている」との近隣住民からの通報を受けて町が最初に母子に接触した16年7月、真純容疑者は担当者に「トイレに失敗すると、たたくことがある」などと話していた。県警はこれまでの聴取などから、両容疑者が心ちゃんの排泄(はいせつ)の仕方をめぐって不満を募らせ、暴行を加えていた可能性があるとみて詳しく調べる。