[PR]

 新型コロナウイルスの最初の発生地である中国・湖北省武漢市のトップの王忠林・市共産党委員会書記が6日夜、市幹部らに「多くの支援を指導した党への恩義を感じる教育」を市民に広めるよう指示した。国内では、当局側の初動の遅れへの不満が渦巻いており、SNS上では「まず自らの仕事を反省すべきだ」などとの批判がわき起こった。

 中国メディアによると、王氏は市の防疫担当者らが参加したビデオ会議で「党中央の強い指導の下で、全国から軍や医療関係者が武漢に集められた」などとし、武漢市民について「英雄であり、恩義がわかる人民でもある」と主張。様々な方法を使った党への「感恩教育」を広めるとした。

 これに対してSNS上には「まだ苦しんでいる武漢市民に恩義を要求するとは」「恩義は自発的に感じるものであって、教育されるものではない」との指摘や、「多くの人が亡くなっている。あなたたちの仕事は足りなかったところを反省することだ」との批判が次々に書き込まれた。だが、投稿はすぐに削除されていき、見られなくなった。(北京=平井良和)