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 サケの孵化(ふか)や育成に取り組む福岡県嘉麻市の遠賀川源流サケの会が7日、市内にある大隈橋そばの遠賀川に、サケの稚魚1万匹を今季初めて放流した。同会は今後、稚魚を住民グループなどに託し、今月中旬までに計4万匹近くを遠賀川水系に放流する。

 青木宣人会長(80)がまず「座って水面にゆっくりと放流して下さい。赤ちゃんですからね」とやり方を説明。メンバーや住民らは「大きくなって帰っておいで」と唱えながら、長靴姿の子どもたちと一緒に、小さなバケツに入った長さ5センチほどの稚魚を冷たい川に放した。順調にいけば4年後に戻ってくる。

 北部九州はサケの遡上(そじょう)の南限域とされ、遠賀川上流の嘉麻市にある鮭(さけ)神社では、遡上したサケを奉納する「献鮭祭(けんけいさい)」が毎年12月13日に開かれている。その日に毎年、新潟県村上市の三面(みおもて)川の漁協から4万粒の受精卵が届き、サケの会が孵化させ、稚魚を育成している。(垣花昌弘)