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 今月で閉鎖される「下関鯨類研究室」の室長、石川創(はじめ)さん(60)が毎月1回のペースで開いてきた市民講座「鯨塾」の最終回が7日、山口県下関市の研究室であり、20人近くが参加した。石川さんは「南極海から見た捕鯨問題」のテーマで、根深い対立がある捕鯨問題の本質を説いた。

 1989年以降、南極海での調査捕鯨を14回経験した石川さん。2012年から公益財団法人下関海洋科学アカデミーが設けた鯨類研究室を任され、15年4月に鯨塾を始めた。クジラについて理解を深めてもらおうと5年間で60回近く開き、小学校への出前講座も引き受けた。

 実体験を踏まえ、この日も分かりやすく解説。「日本はクジラを殺さない調査にも大きな比重を置いていた」とし、自身も目の当たりにした反捕鯨団体による激しい妨害についても映像を交えて紹介した。「考え方の多様性を受け入れることができれば、世界中で起きている様々な問題に人々はもっと寛容になれるのでは」と語った。(貞松慎二郎