東京)LiLiCoさん語る女性像「もっともっと強く」
伊藤恵里奈
途上国の女性の権利向上や子どもへの支援に力を入れるNGO「プラン・インターナショナル」が5日、タレントのLiLiCoさんを招いて「映画の中の女性」をテーマにしたイベントを開いた。国際女性デーに関連するイベントで申し込みが多数あったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で無観客で開かれた。
LiLiCoさんは、父親の出身地スウェーデンで生まれ育った。「映画『グリース』でオリビア・ニュートン・ジョンが演じた、革ジャケットとタイトパンツ、ピンヒール姿で堂々と振る舞うヒロインに憧れていた。でも、日本での『理想の女性像』とは正反対だった」。18歳から日本で暮らすが、女性の年齢や容姿、独身などをあげつらう風潮に驚き、「女性はこうあるべきだ」という社会の抑圧と戦ってきたという。
現在、劇場公開中の映画で、LiLiCoさんが推薦する映画のひとつが「スキャンダル」だ。米国の保守系FOXニュースのCEOが、長年にわたりセクハラ行為をはたらいてきた事実を、人気女性キャスターたちが告発した実話に基づく。聞き手の同NGOの大崎麻子理事は「組織がセクハラを厳罰に処する時代になったと改めて感じたし、女性たちの強さも印象的だった」と語った。
「日本ではリーダーシップ層…