埼玉)給食ストップ、県内の業者に打撃 廃棄にも費用
進藤健一 斯波祥
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために始まった臨時休校。学校給食がなくなったのを受け、食材を提供していた埼玉県内企業からは減収を嘆く声が上がっている。廃棄せざるを得ない食材がある一方、直売したり肥料にしたりといった活用策もある。
埼玉県内全域に食材全般を卸している丸宮食品(さいたま市見沼区)は、休校措置により2億5千万円ほどの減収が見込まれるという。給食を供給する責任もあるとして、各地の休校決定を待って、職員総出で発注を止める作業にあたったが、キャンセルできなかった食材が約2・7トンに上ったという。
魚の切り身などの冷蔵品や豆腐といった賞味期限が短い食品は仕入れ先で処分をお願いすることに。野口和海企画室長(32)は「キャンセルできなかった分は自治体に請求することになるが、廃棄にもまたお金がかかる」と頭を抱える。
県内約400の学校、給食セ…