緊急事態宣言で人影がゼロに 北海道・層雲峡温泉を歩く

有料記事新型コロナウイルス

井上潜
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 新型コロナウイルスの感染拡大で道北有数の温泉地が苦境に立たされている。道の「緊急事態宣言」もあり、例年は国内外からの観光客でにぎわう層雲峡温泉(北海道上川町)では、人気の「氷瀑まつり」が中止になり、宿泊のキャンセルが相次いでいる。深刻な影響下にある温泉街を歩いた。

 「層雲峡温泉 氷瀑まつり」が開幕した1月23日、取材で訪れると会場は観光客でにぎわっていた。それが、今は、入り口がふさがれ、「緊急事態宣言を受けて会場を閉鎖することになりました」と書かれた看板が掲げられていた。会場を眺めると、人影は無く、雪をかぶった氷の建物だけがたたずんでいた。

 「氷瀑まつり」は昨年11月から地元の人たちが準備を進めてきた冬の一大イベントだ。層雲峡観光協会によると、予算は約5千万円。開催期間は3月15日までだったが、新型コロナウイルス感染の拡大を受け、鈴木直道知事が「緊急事態宣言」を出した2月28日をもって打ち切られた。

 層雲峡観光協会の岩本昌樹次…

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