「もはや拷問、なぶり殺し」 心愛さん虐待死、検察糾弾

有料記事心愛さん虐待死事件

福冨旅史 寺沢知海 古賀大己 小木雄太 佐藤瑞季
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 もはや虐待の言葉では表現できず、拷問、なぶり殺しといっても差し支えない――。千葉県野田市で小学4年、栗原心愛(みあ)さん(当時10)が昨年1月に虐待死したとされる事件の裁判員裁判傷害致死罪などに問われた父親の勇一郎被告(42)に9日、検察側は懲役18年を求刑した。心愛さんの母方の祖母は「できるだけ長い期間、刑務所に入ってほしい」と厳罰を求めた。被告は最終陳述で「心愛がどんな思いでいたかと思うと、謝っても謝りきれない」と語った。

 「筆舌に尽くしがたい、壮絶な虐待」「死人に口なしで開いた口がふさがらない」

 千葉地裁であった公判では、検察側から被告を厳しく非難する言葉が相次いだ。被告はその間表情を変えず、正面を見ていた。

 検察側は論告で「『今は虐待…

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