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 中国国営新華社通信によると、習近平(シーチンピン)国家主席は10日午前、新型コロナウイルスの感染が広がった湖北省武漢市に入った。習氏が武漢を訪問するのは、新型コロナウイルスによる肺炎が発生してから初めて。現場で対応する医療従事者や軍幹部、ボランティアなどを激励する予定という。

 新型肺炎の「震源地」である武漢は、1月23日に飛行機や鉄道などあらゆる交通機関が停止され、現在まで都市封鎖の状態が続いている。同27日に李克強(リーコーチアン)首相が現地入りし、臨時病院の建設状況などを視察したが、習氏の武漢入りはこれまでなかった。

 国家衛生健康委員会の10日の発表によると、中国の新たな感染者は前日の集計から19人の増加にとどまった。うち17人が武漢の感染者で、2人は海外からの入国者という。中国全土でも新たな感染者が50人を下回ったのは3日連続となった。

 感染状況が落ち着きを見せるなか、トップ自ら現場に入ることで、感染封じ込めが効果を示していることをアピールする狙いがあるとみられる。(北京=冨名腰隆)