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 新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めようと、イタリア政府は10日、国内全体で人の移動の制限を始めた。感染者数が1万人に近づく状況をふまえ、感染が集中する北部地域を「封鎖」していた措置を全土に広げた。約6千万人の国民と観光客らすべての人に適用され、市民生活や経済に大きな影響が出そうだ。

 コンテ首相は9日夜に緊急の記者会見を開き、全土を「保護地域」に指定。「警戒を怠る時間の余裕はない。正しい判断は、家にいるということだ」と強い口調で国民に呼びかけた。

 政府は4月3日まで、居住する県から出る際は理由や移動先を記した「証明書」を用意し、県境での検問などで警察当局に提示するよう求める。産業や生産活動の継続のため、公共交通機関の制限はしない。車の移動も県境のすべての道路を封鎖してチェックするのは不可能とみられているが、不要不急の外出を控え、自宅にとどまるよう全国民の協力を訴えた。

 10日朝、ローマ市内から空港へ向かうシャトルバス乗り場では、帰国する外国人観光客が、同日から減便されたバスを待っていた。ウクライナから来たアルテム・ドリシェンコさん(30)は「帰国便は出ると思う。予約していたバチカン美術館が閉鎖され、残念だった。ウイルスを避けるために使い捨て手袋を着けるようにした」と話した。

 スーパーなどは通常通り営業している。ただ、政令で「人と1メートル間隔を空ける」と定められたため、店員が1メートル以上空けてレジに並ぶよう、何度も客に呼びかけていた。薬局や銀行では、店内に入れる人数を制限。外に数メートル間隔で客が並ぶ長い行列ができた。

 国内のすべての学校と大学が1…

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