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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、和歌山県田辺市本宮町の熊野本宮大社で10日、「コロナウイルス終息祈願祭」が営まれた。氏子や商工・観光関係者ら約30人は神事用の紙製マスクを着用して参列し、一日も早い感染の終息を願った。

 拝殿であった祈願祭では、あしきものを追い払う大祓(はらい)太鼓が打ち鳴らされ、終息を祈る祝詞(のりと)が読み上げられた。九●(き)家隆宮司(63)は「平安時代に疫病や天変地異によって熊野詣でが盛んになった歴史を踏まえると、今、この熊野でこそ祈願祭をしなければならないと思った。今日の雨のようにウイルスが消え去っていくことを願うばかりだ」と語った。

 参列した熊野本宮観光協会の名渕敬会長(55)によると、熊野本宮温泉郷などでは1~3月はキャンセルによって利用者が前年の5~6割にとどまり、4~5月は予約が入らず2~3割になる見通しだという。名渕会長は「先が見えないのがつらい。早く普通の生活に戻りたい」と話した。(東孝司)