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 新型コロナウイルスの感染の広がりを抑えるため、オーストラリア政府は11日、遠隔診療に公的な医療保険を使えるようにすると発表した。電話や無料通信アプリの「Skype(スカイプ)」、「FaceTime(フェースタイム)」などを使ったビデオ通話で医師の診察を自宅で受けられる。

 対象は、感染や感染の可能性があって自宅で待機している人たちのほか、慢性疾患を持つ70歳以上の人や妊婦、子どもが生まれたばかりの両親など。電子メールなどで処方箋(せん)を受け取り、処方薬を配達してもらうこともできる。13日から利用可能になる。

 感染の疑いがある人たちが医療機関を訪れることで、ほかの病気の患者らに感染が広がるリスクを抑える狙いがある。これらのために計1億3千万豪ドル(約88億円)の予算をあてる。

 豪州でも3月初めから感染者数が増え、10日に100人を超えた。病院や高齢者施設で感染が広がったり、生徒に感染者が出た中高校が一時休校になったりした例も出ている。シドニーでは、検査が受けられる病院の前に人々が列を作る様子も報じられていた。(シドニー=小暮哲夫)