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 高知大医学部付属病院は10日、昨年2月に死亡した70代の男性患者について、担当医がCT検査の画像確認を怠ったために肝細胞がんの発見が遅れたことが影響したと発表した。担当医は「失念していた」などと話しているという。

 同病院によると、男性は2017年8月、泌尿器科からの紹介で消化器内科を受診した。18年2月に受けたCT検査で、放射線科医が肝細胞がんなどを含む肝腫瘍(しゅよう)がある可能性を電子カルテに記載し、指摘した。だが、消化器内科の担当医は検査結果や画像を確認せず、男性に結果の説明もしなかったという。

 男性は19年1月、他の病院で肝機能の異常を指摘されて再度、大学付属病院の消化器内科を受診した。だが2月27日に敗血症により死亡した。死後の解剖で肝細胞がんが見つかった。

 同病院の院内医療問題調査委員会では、担当医が検査結果を確認しなかったことと死亡との因果関係を認定した。執印太郎病院長は記者会見で「患者のご冥福をお祈りし、地域の皆様の信頼を損ない深くおわび申し上げる」と話した。(菅沢百恵)