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 東京大空襲の犠牲者を追悼する春季慰霊大法要が行われた都慰霊堂(東京都墨田区横網2丁目)に10日、オーストラリア人の映画監督、エイドリアン・フランシスさん(45)の姿があった。第2次世界大戦終結から75年の節目に、「戦争の悲惨さを世界中の人に伝えたい」と、東京大空襲をテーマにしたドキュメンタリー映画を制作し、遺族取材に訪れていた。

 制作する映画は、2015年から、墨田区や台東区の空襲被災者3人を取材した「ペーパー・シティ(Paper City)」。都戦災殉難者遺族会や東京大空襲訴訟原告団の活動を取材。原告団副団長を務め、17年1月に93歳で亡くなった清岡美知子さんなどの証言や生活をもとに、英語字幕を付け、90分間の作品にした。

 エイドリアンさんは「空襲の悲惨さと、救済法をめぐり、政府と戦ってきた体験者の思いを伝えたい」。取材中、清岡さんが語ってくれた言葉が忘れられないという。「世界中に広げてください。私は明日にでも、死ぬかもしれない。命ある限り、後世に伝える」

 映画制作のきっかけは、15年…

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