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 さいたま市が幼稚園や保育所などの職員らにマスクを配布する中で、埼玉朝鮮初中級学校の幼稚部(同市大宮区)が対象外となっている。11日、学校関係者や保護者ら約20人が市役所を訪れ、配布の対象とするよう求めた。

 市は9日から、子どもを預かっている公立・民間施設の職員用にマスク約9万3千枚の配布を開始。幼稚部の朴洋子(パクヤンジャ)園長(61)は翌10日に報道で配布を知り、市に問い合わせた。朴園長によると、市から「(朝鮮学校が分類される)各種学校は市の管轄ではないため、配布したマスクがどう使われるかを監査できない」という旨の説明を受けたという。

 学校は2日から休校。幼稚部は通常通りだが、心配な場合は休むことを認めており、全園児41人中、37人が通園しているという。通園バスの運転手を含めて、職員は7人。朴園長は「正直びっくり。こういう非常事態でウイルスを広めないために配っているのに、除外ということがまかり通るのかと思う」と話した。

 市は朝日新聞の取材に「備蓄しているマスクに限りがあるので、市が監査できる所管施設を対象にした」と話した。(高絢実)