スイートピー、旅立てぬ3月 輸送減・卒業式中止に打撃

有料記事新型コロナウイルス

菊地洋行
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 スイートピー生産量日本一を誇る宮崎県日南市の花農家も、新型コロナウイルスの影響を受けている。繁忙期の3月に卒業式や送別会などの中止や規模縮小が相次ぎ、需要減で市場価格が低迷。ホワイトデーの返礼需要で価格は持ち直してきたものの、航空機の減便で輸送量が制限され、狙った消費地に運べないという事態に見舞われている。

 スイートピーはマメ科で、花言葉は「門出」や「旅立ち」「優しい思い出」など。卒業式や冠婚葬祭で需要が高い。

 同市風田の有限会社「太陽農園」では、農地に立ち並ぶハウスの中で赤や紫など約20色のスイートピーを年に約100万本生産し、全国に発送している。11日もパートの女性従業員たちが収穫されたスイートピーの選別や箱詰め作業に追われていた。

 1992年に農園を開いた野崎智光社長(56)は「一時、阪神淡路大震災東日本大震災の時のような状態だった」と振り返る。

 2月26日に政府が出した大…

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