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 安倍晋三首相は12日、世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの感染拡大を世界的な大流行状態である「パンデミック」と認定したことについて「世界的な感染の広がりが続いていることへの判断だと思う。これまで以上に国際社会と協力し、対応を強めていきたい」と語った。首相官邸で記者団の取材に答えた。

 首相は国内対応でも、「警戒を緩めることなく、必要な対策はちゅうちょなく決断して実行していく。感染の広がりを抑えるために全力を尽くしていきたい」と述べた。

 WHOはパンデミックについて、国境を越えた感染が制御できなくなり、世界中の誰もが感染の危険にさらされる状態と説明しており、「パンデミック」という表現を使うのは2009年の新型インフルエンザ以来だ。

 「パンデミック」認定を受け、菅義偉官房長官は12日午前の記者会見で、13日にも国会で成立する見通しの新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正案で、首相が出せるようになる「緊急事態宣言」について問われたが、「直ちに緊急事態宣言を出すような状況にはない」と述べ、認識は変わらないとの考えを示した。

 菅氏は、東京五輪についても「予定通り、大会開催に向け、国際オリンピック委員会や組織委員会、東京都と緊密に連絡をとりながら準備を進めていく。その考え方に変わりない」と従来の立場を繰り返した。