クリーブランド=藤原学思、ワシントン=香取啓介
11月の米大統領選に向けた民主党の候補者選びで、ジョー・バイデン前副大統領(77)が大統領候補の指名獲得に大きく前進した。10日に6州であった予備選・党員集会で、少なくとも4州で勝利。対抗するバーニー・サンダース上院議員(78)との差を広げている。そんな中、新型コロナウイルスの感染拡大が、選挙戦にも影響を及ぼしている。
民主党の候補指名争いは、人口などに基づき各州に割り振られた計3979人の代議員の獲得数を競う。ニューヨーク・タイムズのまとめによると、穏健派のバイデン氏はこれまでに864人を獲得し、革新派のサンダース氏の710人をリードしている。
CNNによると、バイデン氏は10日、ミズーリ、ミシシッピ、アイダホの予備選でも勝利。ノースダコタ州党員集会はサンダース氏が制し、ワシントン州予備選は両者が競っている。
特に注目されるのは、バイデン氏がミシガン州でサンダース氏に15ポイント以上の差をつけたことだ。同州はラストベルト(さびついた工業地帯)に位置し、2016年の大統領選ではトランプ大統領が白人労働者層からの支持を得て、共和党候補として28年ぶりに制した。それだけに、民主党としては重要州だ。
17日にはフロリダなど4州で予備選があるが、世論調査ではバイデン氏が圧倒的に優位だ。サンダース氏は15日にある討論会などでの巻き返しを狙っており、選挙戦を継続すると11日に宣言した。だが、党内からは「撤退すべきだ」との声が出始めている。
「私たちは今夜、品位や威厳、誇りをホワイトハウスに取り戻すことに、一歩近づいた」
10日夜、選対本部があるペン…
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朝日新聞国際報道部