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 台湾と沖縄県・与那国島の間で昨年7月、丸木舟による実験航海をした国立科学博物館を中心とした「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」の航海の成功を記念した石碑が、与那国島の西端に建てられた。

 丸木舟による航海は、3万年前の旧石器人が海をどう越えて日本列島へ来たかを解明するプロジェクト最大の取り組み。漕(こ)ぎ手5人が長さ約7・5メートルの丸木舟で、黒潮の流れる海を45時間かけて渡った。

 除幕式でプロジェクト代表の海部陽介・同館人類史研究グループ長や舟をこいだ人たちが、島にある日本最西端の灯台わきに集まった。記念碑は波の上の丸木舟をデザインしたという。

 海部さんは「海の向こうから、私たちの小さな丸木舟がやってきたと思うと感慨深い。黒潮の海を見下ろし、天気が良ければ台湾が見えるこの場所が、海を越えた祖先たちへ思いを馳(は)せる場所になってほしい」とコメントした。(米山正寛)