カジノを含む統合型リゾート（IR）の誘致を進める横浜市は12日、6月に公表を予定する実施方針の骨子を明らかにした。「横浜の観光・経済にイノベーション（革新）をもたらす」などと目標を掲げ、民間事業者がMICE施設（国際会議場、展示場）や高級ホテルなどを一体的に整備する。建設予定地の山下ふ頭は市が貸し付ける。

　実施方針は、市が目指すIRの方向性や、開発事業者の公募・選定についての考え方などを示すもの。

　市が市議会常任委員会に示した骨子によると、中核施設として整備を求めるMICE施設は大規模な展示場を重視し、みなとみらい21地区のパシフィコ横浜と連携した「我が国最大の『グローバルMICE都市』横浜の実現」を打ち出した。「世界水準」のエンターテインメントを提供できる施設も求める。

　IRの延べ床面積の3%以下…