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 新型コロナウイルスの感染拡大で、学校の休校が続く中、福岡県内の多くの中学校で12日、卒業式があった。突然の休校の後、生徒全員がそろう機会は前日までなかったが、卒業生は工夫を凝らして、担任の先生に「サプライズ」を披露した。

 福岡市早良区の西福岡中学校では169人が門出を迎えた。いつもは全員が壇上で証書を受け取るが、今年は1人。高野誠一校長が「休校にならなければ、昼休みはバスケットやサッカーをしたり、クラスメートと談笑したり、限りある時間を仲間とのふれあいで過ごすはずだった。申し訳ないという気持ちでいっぱい」と述べた。在校生は出席せず、30分余で式は終わった。

 その後、各クラスで担任が一人ずつ卒業証書を手渡した。3年2組では生徒たちが、先生に内緒で練習した「旅立ちの日に」を歌い、メッセージ集を贈った。目崎明良先生は「いつ準備したの」とびっくり。メッセージは2月中に集めていた。休校中は、LINEで歌の動画を共有して各自で練習を続けたという。「先生に感謝を伝えたかった」と小田部美咲さん(15)。目崎先生は涙目で「最後に巣立ちの場を作ることができて、本当によかった」と話した。(渡辺純子)