[PR]

 延長五十回を1人で投げた投手がいる。2014年8月の全国高校軟式野球選手権大会の準決勝。中京(現・中京学院大中京、岐阜)のエース、松井大河さん(23)=岐阜県多治見市=は、4日間にわたったその試合で計709球を投げ、チームの優勝に貢献した。その大会後、タイブレーク制や週500球の投球数制限が導入された。三河商事(愛知県豊田市)に昨春入社し同社軟式野球部で投手を続ける松井さんに、今伝えたい延長五十回の体験や投球数制限などへの思いを聞いた。

 ――軟式野球を始めたきっかけは。

 兄2人が野球をしていた影響で、幼稚園のときから野球をして遊んでいた。多治見市立南ケ丘中でも軟式野球をしていてエースでした。その頃は「高校では硬式で甲子園を目指したい」と思っていた。だけど、中3の時、日本一になって注目されていた中京の平中亮太監督が「(僕と)一緒にまた日本一を目指したい」と望んでいることを知り、エースになって軟式の全国大会優勝を狙う道を選びました。

 第59回全国高校軟式野球選手権大会(2014年8月)の準決勝、中京(岐阜)―崇徳(広島)戦(明石トーカロ球場)は先発の松井大河、石岡樹輝弥の両投手(ともに3年)が好投。3日目まで各日十五回の計四十五回を戦っても、両校得点が入らなかった。4日目の延長五十回表に中京が3点を取り、中京が3―0で勝利した。中京は、決勝でも三浦学苑(神奈川)を2―0で破り優勝を果たした。準決勝で完投した両投手の投球数は、松井投手が709球、石岡投手は689球だった。

 ――高校3年の夏、選手権大会の準決勝であの延長五十回を経験され、今振り返って何を思い出しますか。

 (延長五十回は)とにかく長かった。3日目から、精神的にしんどくなった。「いつ終わるんやろう」と終わりが見えない感じで。3日目の終盤、「もう投げたくない」と声を上げてベンチの裏へ行った。「もう負けてもいい」という気持ちになり1人でいたところ、部長の佐藤裕先生が来て、優しく声をかけてくれた。気持ちが落ち着いて、ベンチに戻った。

 ――その試合、体は大丈夫でし…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。

2種類有料会員記事会員記事の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら