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 リニア中央新幹線の静岡工区をめぐり、国土交通省が立ち上げる新しい有識者会議について、川勝平太知事は13日、委員の候補者を県独自に公募する考えを明らかにした。国側が提案するメンバーには中立性に疑念があるとし、「国民全体に議論を広げて選んでほしい」と注文をつけた。

 県によると、応募は31日まで。水循環について科学的知見を持つことなどが応募資格となる。県のHPから専用の書式をダウンロードし、県環境政策課宛てに郵送するか、メールで送る。県の専門部会の委員と審議した後、4月中旬ごろまでに対案として同省に提出する。

 会議を巡っては、今月6日、県と国、JRの3者協議があり、国側が座長や委員の人選案を提出。案にはJRの前身である旧国鉄に在籍していた森地茂・政策研究大学院大学政策研究センター所長(交通工学)ら6人の名前があった。森地氏は、静岡工区などの工事を受注していた大成建設の監査役も務めており、川勝知事は「中立性に疑問がある」と指摘。「水問題は日本全体の問題。国民の声を結集して難関を乗り切る必要がある」と公募の理由を説明した。

 また、水資源に影響があった場合の補償について、JR側が請求や補償期間に上限を設けないことを文書で示したことについては「静岡だけのものにして補償問題に挑むというのは他の方を傷つける」と述べ、他工区にも同様の措置を取るよう改めて求めた。(増山祐史)