拡大する写真・図版「武漢日記」を書き続ける武漢市在住の作家方方さん=方方さんのブログから

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 新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を防ぐため、封鎖が続く中国・湖北省武漢市。孤立した街にとどまり、身の回りで起きていることや中国社会への思いを率直につづった一人の作家の日記に注目が集まっている。支持の輪が広がる背景には、中国当局への不信と「真実を知りたい」という中国の人たちの強い思いがある。(上海=宮嶋加菜子)

 日記をブログで公開しているのは武漢市在住の女性作家、方方さん(64)。武漢を舞台に、社会の底辺で生きる人々の姿を丁寧に描いた小説を多く発表し、湖北省作家協会主席も務めた著名作家だ。1月23日の武漢封鎖直後から投稿を始めて以来、ほぼ連日更新が続き、読者は中国国内外で1億人を超えるとも言われる。

 1月27日 武漢市民の一番の関心事はマスクだ。今日もマスクを求めて出かけたが、全ての薬局が閉まっていた。

 2月2日 今日一番つらかったのは、霊柩(れいきゅう)車を大声で泣きながら追いかける女の子の姿だった。母親が亡くなったのに、見送ることもできない。遺骨がどこにいくのかも彼女には分からないのだ。

 封鎖からしばらくは、感染が広がる中、緊迫した空気に包まれる街の様子が詳細につづられた。

 内容が変わり始めたのは、感染…

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