【いきもの目線】ウーパールーパー@iZoo=2019年3月16日、竹谷俊之撮影
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 ギョロッとした目に、笑っているような顔が特徴のウーパールーパー。1980年代、テレビCMに登場して人気者になった水生生物の愛称だ。飼育、展示している体感型動物園「iZoo(イズー)」(静岡県河津町)の協力で、水中に360度カメラを仕掛けてみた。

 「うわぁー。いっぱいいるよ。触ってもいいんだって」

 水深約15センチの小さな池にウーパールーパーがいる。あまり動かないけれど、家族連れに大人気だ。

 カメラに近づいてきた。よく見ると、顔の左右にフリルのような突起物がゆらゆらと揺れている。

 「これはエラなんです。大人になっても水中でエラ呼吸をします」と爬虫(はちゅう)類部門主任の森悠さん。イモリやサンショウウオなど両生類の仲間だが、肺呼吸には切り替わらずにエラを持ち続け、姿かたちもオタマジャクシのような雰囲気を残したまま成体になる。身体再生能力も高く、足やエラが切断されても数週間で生えてくるという。

【動画】ウーパールーパーをiZooの爬虫類部門主任が解説=竹谷俊之撮影

 森さんによると、白やピンクなど日本で多く流通している個体は観賞用に品種改良したもので、天然個体は本来、黒っぽい体色だ。

 和名や英名ではメキシコサラマンダーと呼ばれる。

 原産国メキシコでは環境汚染や埋め立てなどの影響で生息数が減少。天然個体はワシントン条約で国際商取引が規制されている。(竹谷俊之)