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 新型コロナウイルスの検査を受けるかどうかをめぐり、トランプ米大統領の対応が揺れている。感染者との接触が明らかになり、13日の会見では「近いうちに受ける」と発言したが、数時間後にはホワイトハウスが「自主隔離も検査も必要ない」という主治医の見解を公表し、一転して否定した。

 トランプ氏との接触が最初に明らかになった感染者は、ブラジルのボルソナーロ大統領の側近の大統領府広報局長。ボルソナーロ氏の訪米に同行し、7日にトランプ氏のフロリダの邸宅で開かれた夕食会に出席。握手をしたり、一緒に写真を撮ったりしていた。検査したボルソナーロ氏は陰性だったとしているが、14日間の隔離措置を取っている。

 13日の会見でトランプ氏は、記者から「自主隔離などの措置を取らないのか」と問われ、「誰かと写真を撮ったが、彼のことは知らない」などとはぐらかした。しかし、さらに「検査を受けないのは自分勝手ではないのか」と追及されると、「(検査は)かなりの確率で受ける。比較的近いうちに」と答えた。

 一方、同日夜になって公表された主治医の声明では、2人の感染者との接触があったとしたうえで、1人目については「接触が非常に限定的だった」と評価。もう一人は夕食会でトランプ氏と同じテーブルに座っていたとしながら、「接触があったのは、症状が出る前だった。感染のリスクは低く、今のところ自主隔離の指示はない」と述べた。さらに、トランプ氏に症状がないこともあり、「現在は検査の必要性がない」と結論づけた。(ワシントン=香取啓介)