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 近畿日本鉄道は16日、行商人向けの新車両「伊勢志摩お魚図鑑」の運行をスタートさせた。半世紀以上にわたり三重県から大阪市へ運行し、13日に引退した「鮮魚列車」の後継車両になる。「先輩」と打って変わって、伊勢エビなど伊勢志摩の魚介類43種類がにぎやかに描かれている。

 行商人でつくる「伊勢志摩魚行商組合連合会」の貸し切り。平日午前6時44分に松阪駅(三重県松阪市)を出て、同8時46分大阪上本町駅(大阪市天王寺区)に到着する一般列車に連結する。車内広告はなく、荷物を置くパレットが置かれ、ドアには一般客が誤って乗り込まないようパーテーションが備えられている。

 1963年から運行した鮮魚列車同様、通常は一般客は乗れないが、同社では車両に乗れるツアーや、車内で海産物を売る企画などを検討中という。

 14日には報道陣向けに、三重県明和町の明星車庫で、役目を終えた鮮魚列車と並べて公開された。かわいらしいイラストや名前は「子どもたちにお魚に親しんでもらおう」との狙いがある。担当者は「行商人の方だけでなく、お子さんや地域の人にも長く親しんでもらい、伊勢志摩の魅力をアピールしたい」と話す。(田中恭太)