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 生の尊厳を求める水俣病患者たちの姿を描いた小説『苦海浄土』で知られ、2018年2月に90歳で亡くなった作家、石牟礼道子さん。三回忌を迎えてなお、関連書籍の出版が相次ぐ。「告発の文学」にとどまらない多面的な作品を読み解く試みが続いている。

 石牟礼さんの命日である2月10日、東京都新宿区の藤原書店で開かれた「三回忌の集い」には、作家の池澤夏樹さん、日本能楽会会長の野村四郎さんら約30人が集まった。

 あいさつに立った池澤さんは、「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」で日本の作家でただ一人、丸一巻を割り当てて『苦海浄土』3部作を収録したのは「(石牟礼さんに対する)日本の出版界の誤読と冷遇に対する義憤からでした」と語った。「告発の文学であるだけではない。広く深く読まなければいけない」

 『苦海浄土』は、自然と調和し…

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