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 関西電力の金品受領問題を調べた第三者委員会は14日の報告書で、事前に案件や金額を約束するなど原発工事などの発注が「ゆがんでいた」と指摘した。役員らに金品を贈った福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)の要求に、関電の幹部が従う生々しいやりとりも記されている。

 「明後日会う時に、いい話(工事)を持って来い」

 2012年4月、高浜原発の長谷泰行所長は豊松秀己原子力事業本部長(いずれも当時)にあてたメールで、森山氏が関連会社「吉田開発」への発注要求を再三、繰り返していると訴えていた。「上期に4千万円の工事を約束したが、それでは物足りない?様子。更に6千万円の工事を出す予定」と説明していた。

 その3日後の報告メール。面談では、金額を減らした4千万円分の工事を提示し、森山氏が「了解」したという。所長から「今年8千万円も出す。これが精一杯とのニュアンスを伝えた」とし、森山氏はその後の会食で「至極ご機嫌」だったという。

年度ごとの発注額約束も

 個別の工事だけでなく、年度ごとの発注額を約束しているケースもあった。

 第三者委が社内のパソコンから復元した「柳田産業」との折衝記録。07年度は「M氏との打ち合わせの結果、06年度と同様に35・5(億円)と決定」とあり、森山氏に工事の内訳を送付してチェックさせることも記されていた。

 11年度の記録には「森中(郁雄・執行役員)統括が先生と交渉」とあり、「37・0(億円)案を提示。37・5で妥結」。交渉で金額を上積みしていた。長谷所長による14年の引き継ぎ資料にも、柳田開発について「年度ノルマをこなす」必要性が記されていた。

 第三者委の調査では、こうした事前の約束は遅くとも2000年代から行われていた。その件数は120件以上、工事件数でのべ380件以上にものぼる。

元助役の激高は「噴火リスク」

 関電が地元の企業などに多用した、競争入札を経ない「特命発注」もゆがんでいた。

 17年12月、本社調達本部の…

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