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 テレワークでひとり家にいると、誰かの存在の気配を感じたくなる。人が発する音声やふるまいの痕跡をとらえて物質化する美術家・林葵衣(あおい)の個展は、孤独な巣ごもり中の一時避難所に向いているかもしれない。

拡大する写真・図版「くずれる 黒」2015年(部分)=2020年3月、京都市中京区烏帽子屋町のGallery PARC

 「かさねる 黒/白」は、「反復」を意味する「R」と「E」の文字のスタンプで大きな画面を埋め続けるシリーズ。文字の重なりがつくる濃淡は終末的な風景画や衛星写真の夜景にも見えてくるが、林自身は「絵を描くとかじゃなくて、真っ黒になるまで埋め続けてるだけ」と言う。

拡大する写真・図版「escape」2013年=2020年3月、京都市中京区烏帽子屋町のGallery PARC

 「escape」では4色の絵の具を重ねたキャンバスに溶剤のついた綿棒を等間隔に押し当て、絵の具を「消す」行為について考える。いずれも、小さなスタンプや綿棒をキャンバスに打ち付ける作家のしつような行為を、生々しく感じさせる作品だ。

拡大する写真・図版「水/water」(2016年)と美術家・林葵衣=2020年3月、京都市中京区烏帽子屋町のGallery PARC

 サンルームのような展示室には…

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