自らの体験から介護のドキュメンタリー映画を制作 大阪
川本裕司
母親を介護した体験を持つ映画監督・葉七(はな)はなこさんのドキュメンタリー「介護絆つながって生こか」が完成し、20日から大阪市淀川区のシアターセブンで先行上映される。高齢社会で安心して生きることをテーマにしている。
葉七さんは大阪府出身。会社員をする傍ら、再現ドラマに出演したり、ポスターのモデルをしたりしてきた。退社後、映画制作を志して脚本づくりなどの仕事を増やしていたとき、一緒に暮らしていた母ががんとわかった。2009年に81歳で亡くなるまで介護した。
2年にわたる介護生活では腰を痛め、パニック障害にもなった。その支えとなったのは、ケアマネジャーや介護スタッフらからの励ましの言葉や手紙だった。「介護しているほかの家族にも役立てば」と脚本を書いた。あいはら友子さんらが出演した映画「かあちゃんに贈る歌」を初監督、14年の公開にこぎつけた。
映画の取材のため、介護事業…