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 福島県で昨年、除染で出た土などを詰めたフレコンバッグが台風19号の暴雨風で仮置き場から流出した問題で、環境省は17日、県内6市町村の12カ所の仮置き場でなお流出の危険性があるとの調査結果を発表した。環境省は当初、仮置き場の位置や市町村名は「風評被害の恐れがある」として公表しなかったが、報道機関からの指摘を受け、数時間後に市町村名を公表した。

 福島県内にはフレコンバッグの仮置き場が721カ所ある。このうち、国が管理する1カ所と市町村が管理する11カ所の計12カ所で流出の危険性があり、対策が必要だとわかった。最も規模の大きい仮置き場は2万1千立方メートル、最小で1500立方メートルの除染廃棄物が置かれているという。

 浸水と流水による流出や河岸の浸食による流出、斜面崩壊による流出や土石流による流出の危険性があるといい、中間貯蔵施設などへ搬出したり、柵などを設置したりといった対策を梅雨になる前の5月末までに実施する方針だ。

 12カ所の内訳は、国管理が浪江町に1カ所、各市町村管理では、川内村に4カ所、いわき市と二本松市と伊達市が各2カ所、川俣町に1カ所。今後、市町村との役割分担や、専門家からの意見を踏まえ、どんな対策が最適かを検討する方針という。(松尾一郎)