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 プロ野球は15日、新型コロナウイルスの感染拡大で2月末から無観客で行ってきたオープン戦の全日程を終えた。首位は6勝2敗1分けの西武、最下位は2勝10敗4分けの巨人だった。公式戦の開幕は3月20日から4月10日以降に延期され、各球団は今後、主に練習試合を行いながら異例の準備期間に入る。オープン戦の戦いぶりから仕上がり具合をまとめた。

西武、課題の投手陣が上向き

 他球団より試合数が少ないとは言え首位で終えた西武(昨季レギュラーシーズン1位)。昨季は防御率がリーグ最下位と投手陣が課題だったが、辻発彦監督は「内容は良くなってきている」と振り返った。先発では下手投げの3年目・与座海人がアピールに成功し、14年ぶり古巣復帰の松坂大輔が元気な一方、昨季7勝の今井達也が少し出遅れた。今後の期間をプラスにとらえ、さらに状態を上げたい。

 4年連続日本一を狙うソフトバンク(同2位)は主軸の柳田悠岐、エースの千賀滉大らが不在でも、移籍のバレンティンが2位タイの10打点、新加入の左腕ムーアが3試合無失点と活躍。リチャードが2本塁打、尾形崇斗は主に救援で5試合無失点と結果を残し、ともに育成から支配下登録を勝ち取った。選手層の厚さは相変わらずだが、工藤公康監督は「(ここからの調整が)非常に難しい。モチベーションが下がらないようにしないと」と話した。

 三木肇監督が就任した楽天(同3位)は投打のバランスが良い。防御率2・57は2位。中継ぎが好調で、七回以降に失点したのは14試合のうち5試合。先発も則本昂大、涌井秀章、岸孝之、松井裕樹と盤石の布陣で臨めそうだ。攻撃面では浅村栄斗が腰の張りで出遅れているが、1点をもぎとる「三木野球」が浸透している。

 ロッテ(同4位)は課題が残る。補強した福田秀平が打率2位、新人・福田光輝(法大)が3本塁打と「W福田」の活躍が目を引く一方、主軸のレアードと井上晴哉は不調だ。期待の3年目、安田尚憲も打率1割台と苦しんだ。投手陣は4年目の種市篤暉が防御率1位と好調だが、他の若手はぴりっとしない。井口資仁監督は、今後の時間を活用した「ミニキャンプ」を計画している。

 日本ハム(同5位)は中田翔の変化が目を引く。力みがなくなり、打率が上がりそうな仕上がり具合で、栗山英樹監督は「チームの年間5500前後の打席を誰で回すかを考えるから、翔(中田)が2番もありだろ」と言う。つなぎ役の渡辺諒も打率3割台と好調で攻撃の幅は広がりそうだ。投手陣では有原航平に加え、新人が目立つ。ドラフト1位の河野竜生(JFE西日本)が先発の一角を狙え、右横手の同4位、鈴木健矢(JX―ENEOS)は中継ぎに食い込みそうだ。

 オリックス(同6位)は打線に光が見える。3本塁打とT―岡田にかつての存在感が戻った。吉田正尚、新加入のジョーンズとロドリゲス、2年目の中川圭太で楽しみな中軸を組める。Aクラス入りは、下位打線からの好機演出が鍵だろう。一方、開幕投手を務める山岡泰輔、昨季のリーグ最優秀防御率だった山本由伸に続く先発陣が手薄な投手陣は不安。今季も救援陣とのやり繰りになりそうだ。

■巨人は底上…

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