ロシアも国境封鎖 モスクワのスーパーは食品売り切れも
モスクワ=石橋亮介
ロシア政府は16日、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、18日から5月1日まで、外交官や国際機関の職員など一部を除く外国人の入国を停止すると発表した。
これまでは中国や韓国、イラン、イタリアなど一部の国に対する制限にとどまっていたが、欧州での感染拡大を受けて厳しい水際対策に踏み切った。
決定を受け、ロシアでの就労や留学に必要な書類の受け付けも当面の間は停止するという。
一方、国際線のパイロットや国際鉄道の乗務員、トラック運転手などは例外として、物流は確保する。ロシアの空港経由で第三国へ向かうトランジットも認めるという。
タス通信によると、ロシア国内の感染者は17日時点で114人。イタリアなど欧州から帰国したロシア人を中心に徐々に拡大している。ロシア文化省は、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館やモスクワのプーシキン美術館などの国立の博物館や美術館の一時閉鎖を決定。感染者が最も多いモスクワでは、50人以上が集まるスポーツイベントや集会なども禁じられ、一部のスーパーでは主食のソバの実や米、缶詰などが品薄になっている。(モスクワ=石橋亮介)
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