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入浴できず「もう限界」 コロナで通所介護休止の名古屋

有料記事新型コロナウイルス

畑山敦子 有近隆史 中村靖三郎 編集委員・清川卓史
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 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、名古屋市が一部地区の全デイサービス事業所(126カ所)に2週間の休業を要請して10日間以上が過ぎた。独居や老老介護の高齢者への支援をどうするか。感染予防は。介護現場の対応は割れた。名古屋市は18日、休業要請を延長せず20日で終了することを決めたが、介護現場での感染は他の地域でも発生し、サービス縮小や休業への備えを呼びかける自治体もでている。全国の介護家族や事業者にとってサービス休止は「明日は我が身」の事態だ。

自宅を訪ねる異例の対応

 休業要請は、名古屋市緑区の一部デイサービスの利用者らに感染が広がったため。隣の南区も含め126カ所が対象だ。要請した休業期間は原則3月7日から20日まで。市によると、16日までに確認できた113カ所のうち休業58カ所、時間短縮や入浴サービス限定など事業縮小53カ所、従来通り継続が2カ所。具体的な対応は事業所ごとに大きな開きが生じた。

 「困り事はありませんか」。ある事業所は休業後、通っていた約30人の利用予定日に自宅に電話し、安否確認を続ける。気がかりは、独居など家で入浴できない人がいることだ。管理者は「何とかならないかケアマネジャーに相談はしているが……。2週間が限界」と危機感を募らせる。

 休業するデイサービスの職員…

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