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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、北米にある自動車工場が一斉に止まった。米ゼネラル・モーターズ(GM)など米自動車大手3社は18日、ウイルス感染拡大を受け、北米での生産を30日まで全面停止すると発表。日本メーカーも、トヨタ自動車、日産自動車、ホンダが北米での生産停止を公表した。世界第2位の自動車市場の米国での生産停止は、日本メーカーの経営にも大きく影響する。

 米ビッグ3のGM、フォード・モーター、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)の3社は18日、北米の全工場の生産停止を発表。以前から、全米自動車労組(UAW)がウイルス感染拡大を受けた生産停止を求めており、その意向に沿った形だ。GMのメアリー・バーラCEO(最高経営責任者)は「GMとUAWは、工場に出入りする人の健康と安全を常に第一に考え、生産停止に同意した」とコメントした。

 北米に多くの工場を構える日本メーカーも18日、生産停止を相次いで決定。トヨタは23、24日に米国、カナダ、メキシコの完成車や部品の計14工場の操業を停止する。従業員の健康と安全を守るのに加え、感染拡大による市場の需要減少に対応するためという。トヨタの2019年の北米での生産実績は185・5万台で、世界生産全体の2割にあたる。

 トヨタは18日までに、欧州ではフランス、ポルトガル、英国、チェコ、ポーランド、トルコ、東南アジアではフィリピンとマレーシアでも工場の稼働を停止すると公表している。大半の国では再開時期が決まっていない。

 ホンダは米国、カナダ、メキシコにあるすべての四輪車工場の生産を23~30日に停止。納入する部品工場も止める。稼働日では6日間の停止で、約4万台分の生産減で、「販売ができない状況で、需要が落ち込んでいることに対応する」(広報)という。31日から生産再開の予定。欧州でも英国の四輪車工場を18日に停止した。4月5日まで止める予定だという。

 日産は20日から4月6日まで米国内の工場を止める。同社は欧州ではすでに英国とスペインの工場の稼働を止めている。(久保智、竹山栄太郎)