拡大する写真・図版ユダヤ教の聖地「嘆きの壁」でも、新型コロナウイルスへの対策で、1カ所で祈りを捧げる人数が10人までに制限された=2020年3月15日、エルサレム、高野遼撮影

[PR]

 新型コロナウイルス対策の名の下に、イスラエル政府が強硬な政治手法を使っていると批判が上がっている。市民の携帯電話情報の監視、首相の汚職裁判の延期――。緊急事態ならば、政府にはどこまで異例の対応が許されるのか。

 「緊急時命令」

 そう題された公文書の存在が17日、地元紙で報じられた。文書にはこうある。「裁判所の命令なしに位置情報を受け取ることを認める」

 イスラエル政府は17日、感染防止のために、治安機関が市民の携帯電話の位置情報にアクセスすることを特別に承認した。位置情報から、感染者が過去14日間に接触した人物を特定し、自宅隔離を求めることが目的だという。最も基本的なプライバシーの一つである、個人の行動履歴に関する重大な判断は賛否を呼んだ。

 さらに問題視されたのは「国会…

【5/12まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら