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 トランプ米大統領がホワイトハウスの執務室に掲げている肖像画はアンドリュー・ジャクソン。反エリート主義で民衆の絶大な支持を受けた第7代大統領だ。その旧邸宅を南部テネシー州ナッシュビルに訪ねた。(ナッシュビル=園田耕司)

「ワォ、何てステキな」

 ナッシュビル近郊に、馬の群れが牧草をはむ広大な農場がある。歴史博物館「ハーミテージ」だ。約450ヘクタールの園内に、ジャクソンが住んでいた白い邸宅がある。運営する財団のアン・ディー・ジョーンズ副会長によれば昨年は24万人が訪問。「米国の歴史と大統領のあり方に影響を与え続けたからだ」と語る。20ドル札の肖像画でも知られる。

 ジャクソンは1767年、貧しい母子家庭の生まれだ。1812年に勃発した米英戦争で部隊を率いニューオーリンズの戦いに勝利、英雄になった。

 29年に大統領に就任。それまで歴代大統領はマサチューセッツ州かバージニア州出身者だった。南部テネシー州を地盤とするジャクソンは従来のワシントンのエリートを政権から排除し、自分の支持者を大量に送り込む「猟官制度」を導入した。同時期に財産や納税資格が緩和・撤廃されて成年白人男子の選挙権が拡大。「ジャクソニアン・デモクラシー」と呼ばれた。

 「ワォ、何てステキな訪問だろう。とても刺激的だ。私は大ファンなんだ」

 トランプ氏は就任2カ月後の2017年3月、ハーミテージを訪れた。「ジャクソンは『農場主、農民、機械工、そして労働者は我が国の筋肉であり骨である』と言った。まさにその通りだ」と持ち上げた。トランプ氏も自身に批判的なワシントンエリートを徹底排除する。「トランプ氏には資質がない」と批判する公開書簡に署名した共和党系外交安全保障専門家149人のうち、政権入りを許したのは1人だけだった。

 ジャクソンには負の側面もある…

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