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 日本銀行は19日、総額約1兆3千億円にのぼる国債を、金融市場から購入する臨時的な市場調節(オペレーション)を実施した。午前に4回、午後にも1回の追加の買い入れを実施し、予定額に対して約3倍の応札があった。

 新型コロナウイルスの感染拡大で金融市場が混乱し、投資家の間では従来「安全資産」とされていた保有国債を売って、さらに安全な現金に換えて手元に置こうとする動きが強まっている。日銀は「債券市場の流動性が足もとで急速に低下している」(市場調節課)とみて臨時のオペに踏み切った。

 ただ、19日午後には、長期金利の指標となる満期10年物国債の流通利回りは一時、0・095%と2018年11月以来1年4カ月ぶりの高水準をつけた。この日銀の大量購入によっても、金利上昇には歯止めがかかっていない。(湯地正裕)