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 災害の時に高齢者や障害者が逃げ遅れないようにしたい――。兵庫県のある地区は、以前から続く催しへの参加が避難の訓練になる試みを始めました。どんな効果があるのでしょうか。

 兵庫県の西端に位置する上郡(かみごおり)町。昨年11月23日、北部の赤松地区(約1600人)を3台のバスが巡った。家の前に止まると、民生委員らが降りてチャイムを鳴らし、高齢者を乗せていく。向かった先は26回目を迎えた「白旗城(しらはたじょう)まつり」の会場だ。

拡大する写真・図版白旗城まつりに参加するため送迎バスに乗る高齢者ら=2019年11月23日、兵庫県上郡町

 まつりには、地区内に住む高齢者の半数にあたる約300人が参加し、うち43人がバスを利用した。グループホームで暮らす知的障害者9人も参加した。赤松地区連合自治会長の古正好晴さん(74)は「新たに避難訓練を企画するのは大変だが、祭りと兼ねると取り組みやすい。これからも続けたい」と話した。

 この試みは、公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構で、地域コミュニティーの防災力向上を調査する研究会が同地区に協力を依頼し、2018年に始まった。同地区は、防災活動に熱心な自治会がある一方、新住民と温度差があるなど「全国に共通した連携という課題」(研究会)を持ち、障害者施設もあって多様な住民の参加が可能と考えて選んだという。

 研究会は以前から「避難訓練や…

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