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 中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は19日、日本の病院にマスク50万枚を送ると明らかにした。ネット通販大手のアリババ集団創業者の馬雲(ジャック・マー)氏が100万枚を配布し始めたほか、携帯電話大手OPPO(オッポ)や中国建設銀行、浙江省政府などの日本へのマスク支援についても報道された。相次ぐ支援は、中国で新型コロナウイルスが流行していた1~2月にマスクを送った日本への返礼だ。

 華為は19日、愛知県豊明市の藤田医科大学病院、同県長久手市の愛知医科大学病院にそれぞれマスクを10万枚寄贈した。華為の日本法人によると、全体で50万枚のマスクを送る計画で、うち15万枚は医療用の高性能なN95マスクだという。マスクの配布は日本法人が本社に提案したところ即決され、17日に成田空港に到着していた。

 中国で感染が拡大した2月、日本からは中国へのマスク支援が相次いだ。一方、感染の中心は現在、中国から日本を含むアジア、欧米に移っている。中国側が日本にマスクの支援を始めるに至った背景には、中国国内でのマスク生産の拡大がある。

 国策のもとで他業種からのマスク生産への参入が進み、自動車メーカーの比亜迪(BYD)が1日500万枚生産という世界最大のマスク生産メーカーになった。中国内ではすでに1日1億枚以上の生産がされ、ネット通販などで容易に手に入る状況だ。(北京=福田直之)