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 京都市は19日、市立劇場「ロームシアター京都」(左京区)の館長に4月1日に就任予定だった演出家で劇団「地点」代表の三浦基(もとい)さん(46)の就任を1年延期すると発表した。三浦さんと「地点」の元劇団員の間でパワハラをめぐる争いがあり、団体交渉していた労働組合と「地点」の双方が5日に「関係当事者間で解決に至った」と共同声明を出したが、市は信頼回復のために時間が必要として就任延期を決めた。

 この問題では、劇作家平田オリザさんら演劇関係者が館長の選定経緯について公開質問状を市に提出するなど疑問の声が上がっていた。北村信幸・市文化芸術政策監は「ご批判は真摯(しんし)に受け止めたい。信頼回復の取り組みをしていく」と話し、ハラスメント防止のために指針を作成したり、三浦さんも参加するシンポジウムを開催したりする方針を明らかにした。

 三浦さんは今回の決定について「1月に(館長就任発表の)会見をした時から初心は変わっていません。色々な方と協力して、またご意見をうかがいながら、自分の務めを果たしていきたいと思っています」とのコメントを出した。(高嶋将之、増田愛子)