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 新型コロナウイルス対策でアルコール消毒液の品薄が続き、人工呼吸器を使いながら自宅で暮らす難病患者が追い詰められている。たんを吸引する器具の消毒に欠かせず、手持ちが尽きれば命に関わる心配もある。政府は優先供給の仕組みを整えたとするが、実際に患者たちの手元に行き渡るのか不安の声も上がる。

 京都市南区の江畑千菜美さん(39)は、全身の筋肉が衰えていく難病「筋萎縮性側索硬化症」(ALS)の母、明美さん(66)を介護している。呼吸するための筋肉も衰えるため、明美さんは気管切開が必要なタイプの人工呼吸器を使っている。厚生労働省の研究班によると、同様の呼吸器を使う人は、ALS患者に限らず全国で約7400人(2018年時点)いる。

 呼吸器を使う人にとって、自宅は医療の場でもある。

 明美さんは自分でたんを出すことができないので、最低1時間に1回は吸引が必要。「吸引カテーテル」という、細長いチューブ状の医療器具をのどに開けた穴から差し込み、たんを吸い出す。

 その際、アルコール消毒液を染み込ませた脱脂綿で、カテーテルを拭く必要がある。吸引する資格をもっているヘルパーや千菜美さんも、両手をアルコール消毒する。消毒液は、安全な医療を受けるのに欠かせない。

 それなのに、品薄解消の見通しが立たない。手元のアルコール消毒液は残り3本。「2カ月持つかどうか。近くで売っていないので先行きが不安」と千菜美さんは話す。

 厚労省も対応に動いている。メ…

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