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 米国務省は19日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界全域を対象に、4段階の警戒の最高レベルの「レベル4」(渡航中止)を発令した。これに伴い、全ての海外渡航を中止するよう米国民に勧告し、海外に滞在する米国人も原則として、直ちに帰国の準備をするよう求めた。

 レベル4の警戒は通常、戦争が続いていたり、米国と国交がなかったりする国が対象。強制力はないが、国務省として渡航中止を強く求める内容となる。新型コロナウイルスの感染をめぐって国務省はこれまで、中国やイタリア北部など一部地域をレベル4とし、世界全域は「渡航の再検討」を求めるレベル3の警戒を出していた。

 国務省は19日の発表で、期間を定めずに海外に滞在する用意がある米国民を除き、帰国するよう求めた。また、多くの国が渡航制限や隔離などの措置を取り、国境閉鎖も相次いでいることを踏まえ、「海外に渡航すれば、当面は米国に戻れない可能性がある」と指摘した。(ワシントン=渡辺丘)