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ややこしい保険の研究⑤(最終回)

 銀行や保険会社が盛んに売っている「外貨建て保険」には、「リスクの説明が不十分」「契約内容がよく分からない」といった苦情が相次いでいる。

拡大する写真・図版外貨建て保険の契約書の一部である「意向確認書」。表紙に「預金とは異なり、元本割れすることがある」などの記載がある=画像を一部加工しています

 じっさいに窓口で勧誘を受ける「体当たり」の調査で、外貨建て保険の販売実態に迫った大阪の女性グループがある。消費生活相談員を長年務めてきた大阪府の主婦、松尾保美さん(70)が代表を務める「生損保研究会ぐるーぷ31」。その調査研究の成果を発表する日がやってきた。

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 その発表会は2019年7月26日、大阪府の大阪産業創造館(大阪市中央区)で開かれた。発表会には大事な意味がある。消費者団体の関係者のみならず、大手生命保険会社のお客様担当部署など業界側からも17人が出席したのだ。

 ぐるーぷ31にとっては、「消費者の目」でチェックした外貨建て保険の問題点を業界に伝え、改善を促す貴重な場となる。

保険業界に声を届ける場

 発表会を始めた1993年から、保険業界の人たちはずっと参加を続けている。ぐるーぷ31の設立時のメンバーは、日本消費者協会が主宰する消費生活コンサルタント養成講座のかつての修了生たちだ。その縁で、日本消費者協会が保険業界に出席を呼びかけ、業界側が消費者の声を聞く場として定着してきた経緯がある。

拡大する写真・図版「ぐるーぷ31」がまとめた資料集。保険について27年間、調査研究を続けてきた

 今回のテーマとなった外貨建て保険は、銀行や証券会社でも売られている。このため、銀行の業界団体にも発表会への参加を呼びかけたが、「返答はなく、応じてもらえなかった」(松尾さん)という。

 発表会では、メンバーが銀行などの窓口でじっさいに保険の勧誘を受けた経験をベースに、販売やその説明における問題点をまとめた資料が配られた。

 指摘された問題点は以下のようなものだ。

①保険のしくみが複雑でわかりに…

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