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 ストレス解消に破壊して下さい――。北海道の世界自然遺産・知床への玄関口となる斜里町ウトロの道の駅「うとろ・シリエトク」で、知床半島にやってきた流氷のユニークな展示が行われている。何と、自由に工具で砕いて、持ち帰ることができるのだ。

 知床斜里町観光協会によると、2月下旬に近くの海岸で採取した流氷24個を今月15日から屋外に展示。氷塊はもともと1個数百キロから1トンほどもあったが、ここ数日の気温の上昇で徐々に解け、それぞれの体積は20日現在、当初の50~70%になっているという。

 流氷のそばには「ご自由に破壊下さい」「流氷の持ち帰り用に」「破壊願望のある方」「ストレス解消に」と記された看板が。来訪者はハンマーやツルハシなどの「破壊工具」を借りることができ、旅の思い出に全力で流氷を砕き、笑顔を見せている。

 展示は2016年から実施。「破壊」は昨年から始まった。今年は新型コロナウイルスの感染拡大でストレスをため込んでいる人が多いとされ、同協会の林典幸・管理課長は「たまの外出で知床に来られたなら、ぜひ流氷をたたいてストレスを発散して下さい」と話している。(神村正史)