拡大する写真・図版予備校が独自に再現したとされる文系数学の過去問と解答

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 日本の大学などへの留学をめざす外国人が受験する「日本留学試験」について、受験生から「一部の受験生に有利だ」という指摘が相次いだ。外国人版の大学入試センター試験とも言われる留学の第一関門で、何が起きていたのか。

「同じ問題だったね」

 「奨学金がもらえる得点が取れた!」。昨年11月23日に実施された留学試験。大阪会場で受験した中国人女性(30)によると、試験が終わった直後、そんな声が上がり、同時に会場のあちこちで「同じ問題だったね」と騒ぎになった。喜ぶ一人に尋ねると、「予備校で解いた2017年6月の過去問と同じだった」と言われたという。

 その17年6月の試験も受験していたという別の中国人女性(21)は「数学の試験中、グラフを見て同じだ、とハッとした」と振り返る。やはり終了後、周囲の受験生が「同じだった」と叫ぶのを聞いたという。

 試験後、2人はそれぞれ朝日新聞に情報を寄せ、「不公平だ」と訴えた。留学試験の過去問は非公開だが、「一部の予備校に出回っており、事前に対策ができている受験生がいる」と言う。

 留学試験は、文部科学省所管の独立行政法人「日本学生支援機構」が毎年6月と11月に実施。全国848の大学や専門学校などが合否判定に使っている。

 昨年11月の試験では国内外で約2万7千人が受験したが、大阪会場では発注ミスで問題冊子が足りず、1624人が受験できないトラブルが起きた。その救済のため、同23日に再試験が実施され、1110人が受験。「17年6月と同じ問題」との指摘はこの再試験で寄せられ、機構への問い合わせも相次いだ。

独立行政法人・日本学生支援機構が2002年から実施し、全国848の大学や専門学校などが合否判定に活用する「日本留学試験」。日本語のほか、政治経済などの総合科目、文・理系の数学、理科(物理、化学、生物)がある。得点結果が本人に通知されるのは約1カ月半後。試験問題が回収されるため、自己採点をできないまま、志望校の2次試験に出願するケースがあり、改善を求める声がある。

予備校「受験生の記憶つないだ」

 同じ問題を使ったのか。

 機構に取材したところ、出題内…

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