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 約500年の歴史を持つ名古屋・大須の万松寺は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で企業から内定を取り消された学生を対象に採用活動を始めている。3人の採用を予定し、31日まで募集する。

 対象は今春卒業予定の大学院生、大学生、専門学生、短大生、高校生で、ホームページから受け付ける。入社後はグループ会社に配属され、不動産の管理や、骨つぼを納める納骨壇の販売を担当する。僧侶になりたい場合は入社後から修行に入り、お経の練習などをするという。勤務地はいずれも大須で転勤はない。

 寺は2019年から新卒採用を見送ってきたが、新型コロナの影響で学生の内定が取り消されるケースが出ている報道を見て、住職が臨時採用を決めた。広報担当者は「リーマン・ショックの時と同じくらい、就職氷河期になるのではないか。困っている学生の力になりたい」と語る。寺では、新型コロナの感染拡大を防ぐために4月までの各種イベントを中止し、訪れる人が激減している。

 万松寺によると、寺は1540年、織田信長の父・信秀が建立。観光地としても知られる大須一帯は元々寺が所有する山林で、約100年前に開放し今の大須商店街ができた。(石塚大樹)