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こぼれ落ちた命~目黒児童虐待死事件③

 虐待で命を落とした船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5)の母親、優里(ゆり)被告が昨年9月の一審判決後に記者とやりとりする中で、何度も強調したことがある。それが加害親への支援の必要性だ。子どもの命を救うには「加害者に手を差し伸べることが一番の近道」と訴える優里被告。被害者親子が駆け込むシェルターを増やしても「逃げ切れない」との思いが先に立つからだ。

 一家が東京に転居する前に暮らしていた香川県で、結愛ちゃんは2度、児童相談所に一時保護された。優里被告は元夫から心理的暴力を受けていた。児相は優里被告が元夫の考えに従う傾向があることを認識していたが、支援は母子中心。元夫への直接的指導は十分でなかった。

 「同じ立場の人の考えに触れ、自分の間違いに気づけた」。そう語る大阪府の男性(34)が参加したのは「男親塾」。児童虐待とDV(家庭内暴力)の加害者男性らが、大阪府や大阪市などの児相から案内されて月2回集まる。虐待した当時の状況や近況などを語り合うグループワークだ。

拡大する写真・図版児童相談所から勧められて男親塾に参加した父親ら=大阪市

 この男親塾は、DV男性の臨床・研究に長年携わる立命館大教授の中村正(ただし)さん(61)が研究費で運営して15年近くになる。虐待した親に対し、裁判所が脱暴力のためのプログラムの受講を命じる法制度は日本にはまだない。男親塾も自由意思による参加だ。

 児相に子どもを保護された父親…

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